本音で生きる/堀江貴文

 

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)

 

 

 出所から間もなく出版された『ゼロ』を読んで、ホリエモンも「枯れた」なぁ…と思いきや、あれは「あの時」だったからなんだなぁ…と思わせるのがこの本で、以前のホリエモン節を彷彿とさせます。

 このタイトルについて堀江さん自身は、世の中の多くの人が、なぜ「本音」で生きられないのか理解できない…この本を読んで、そのメリットを理解したら、サッサとこの本を捨てて、本音で生きてください、といった趣旨のことを、冒頭でおっしゃっています。

 ということで、最後まで読んでみたのですが、こりゃワタクシにはムリだ…

 堀江さん、ある意味達観してるなあ、というか、他人の目をほとんど気にしていないということと、自分がやりたいことに対する揺らぎのないべくとあるがあるからなのか、こんなことをやってしまったら、他のこんなところに悪影響があるんだろうなぁ…
といった、フツーの人だったら気にするようなところを、完全に切り捨てられているようです。

 それが原因で離婚もして、といったことにも触れられていますが、何がどうしてもやりたいことがあって、でも家庭も円満に、っていうのがムシがよくないですか?というお考えのようで…

 おっしゃりたいことは理解はできるのですが、とてもマネはできない…

 

1日5分の「腰みがき体操」で腰痛をすっきり改善!/白土修

 

1日5分の「腰みがき体操」で腰痛をすっきり改善! (らくらく健康シリーズ)

1日5分の「腰みがき体操」で腰痛をすっきり改善! (らくらく健康シリーズ)

 

 

 ワタクシ、2016年2月下旬から、走り過ぎがたたって腰痛から抜け出せないということで手に取ってみたのですが、この本のメインターゲットは、運動不足の人だったということで…

 ただ、腰痛の原因と言うのは筋力不足というところについては、ワタクシ自身も走るための筋力不足ということもあるので、謙虚に受け止めたいと思います。

 ということで、程度に差はあれ、太ももの表裏の筋肉の硬直をほぐしたり、腹筋背筋をしっかりとつけるということで腰痛を防止できるというところについては、走り過ぎのワタクシにも当てはまりますので、この本が勧める「腰みがき体操」を実践し続けて、昨日の東京マラソンはなんとか完走することができました!

 

 

仕事の思想/田坂広志

 

仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)

仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)

 

 

 この本も『年収を上げる読書術』の推薦図書なんですが、以前も田坂さんの『働く理由』という同様のテーマの本を、このブログで紹介していて、その本では「死生観」にまで想いを致した、少々「重い」本だったのですが、この本はそこまで「突き詰めた」モノではありません。

 ただ、サブタイトルにもあるように、「なぜ我々働くのか」ということを問うていることもあって、そもそも論的な重みはあります。

 ということで、「なぜ働くのか?」ということについて、「食べていくため」に止まらない、高次の理由って何なんだろうということから始まるのですが、田坂さんはそれを「人間として成長すること」だということで、様々な側面での「成長」について語ります。

 特に強調されているのが、お客さんであったり、同僚であったり、働く中で交わる人と、ココロを一つにして、共に成長していくと言ったことも紹介されています。

 さらに、マネジメントをするということは、所属するメンバーの成長を担うということで、それによってマネージャー自身が最も成長を促される、ということを指摘されています。

 そういった境地に40歳を前にして達せられていたということで、ただただ、スゴイなぁ…としか思えません。

 

夜と霧/ヴィクトール・E・フランクル

 

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 

 ようやく「本家」を手に取りました。

 それにしても、壮絶な本です。

 人間って、かくも強靭な精神を持つことができ、また同時にかくも脆く崩れてしまうものなのか…ということに非常に不思議な思いがします。

 それもこれも「目的」や「意味」と言うものの有無に掛かっているということで、それまで強靭な政倫力を発揮していた人が、それらを失った瞬間、儚く崩れて行ってしまうということを、収容所で散々目にされたということです。

 また、晴れて「自由」を手にした後の元収容者たちの精神的な「崩れ」を見るにつけ、収容した側の「罪」の大きさを、今更ながら感じざるを得ません。

 いずれにせよ、できるだけ早く、こういった人間の尊厳を蔑ろにするようなことが無くなりますように… 

 

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン/カーマイン・ガロ

 

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

 

 ジョブズのプレゼンのスゴさを分析した本です。

 よくジョブズはプレゼンの“天才”と言われます。

 でも、この本を読んでもよくわかると思いますが、決して特別なことをしているワケではありません。

 ジョブズ以前のプレゼンに関する本を読んでいるわけではないんで、プレゼンの「教科書」自体が、ジョブズのプレゼンに相当影響を受けている可能性も高いのですが、そういった「教科書」通りのオーソドックスなプロセスを踏襲していることに驚かされます。

 ただ、その「教科書」通りで多くの人ができていないと思われて、ジョブズが必ず踏襲しているのが、プレゼンのメッセージ自体について、

  ・シンプルに、かつ
  ・具体的に
  ・受け手のメリット

を提示することの重要性です。

 例えば、iPodのプレゼンでは、「1000曲をポケットに入れて持ち
歩ける」という誰でも、具体的にメリットを感じられる内容を提示
されています。

 もう一つは、効果が分かっててもみんなやらないのが、徹底的なリハーサルだということです。

 徹底的にリハーサルをやり込むことで、どんどんメッセージに魂を吹き込むことができますし、かつイレギュラーな事態にも対応しやすくなる、ということです。

 “天才”はやっぱり“努力”の賜物なのですね。

 

右肩下がりの君たちへ/佐藤優

 

右肩下がりの君たちへ (ぴあ書籍)

右肩下がりの君たちへ (ぴあ書籍)

 

 

 「知の怪人」佐藤優さんと若手の論客たちとの対談を集めた本です。

 佐藤さんってかなり対談本が多いんですが、時折、あまりの博識に対談相手を圧倒してしまっているように思えるときがあります。

 でも、この本では若手の論客(って言っても、津田大介さんとか、ワタクシと同年代ですが…)の専門的なところを引き出しながら、読者への「翻訳」をされているところなど、“インテリジェンス”やなぁ…とウナらされます。

 津田大介さんとは、情報の取捨選択
 古市憲寿さんとは、若い世代の“希望”
 萱野稔人さんとは、結婚のあり方
 木村草太さんとは、「権利」の意識
 荻上チキさんとは、いじめ

について語られているのですが、佐藤さんが、おそらく「専門外」であることについても、一歩踏み込んだ話を引き出されているところに、「深さ」を感じる本です。

 

 

文章力の基本/阿部紘久

 

文章力の基本

文章力の基本

 

 

 この本も『年収を上げる読書術』の推薦図書です。

 この本、何らかの文章を書く機会が少なからずある人は、是非とも手元に置いておいて、辞書的に使いってもらいたいというのが、読んでの正直な感想です。

 ワタクシもこういう風に、ほぼ毎日ブログに文章を書いているわけですが、なかなか思ったように書けていないなぁ…というのが正直なところです。

 そういった悩みを、ある意味スカッと晴らしてくれる部分もありますし、ある意味自己嫌悪の闇に突き落とされる思いがする部分もあります。

 特にワタクシの場合、一文がやたら長かったり、読点がやたらと多かったりという欠点があります。

 前者については、あれこれ言いたいことをまとめ切れてなくて、なかなか止められない訳ですが、思い切ってズバッと文章を切ってしまうことで、メリハリが効いて解りやすくなるというところがあるようで、是非実践してみたいところです。

 後者については「意味のかたまり」を意識した上でつけるようにすれば、いいということで、そこも意識していきたいところです。

 また、「話し言葉」的に文章を書いてしまう(このブログでは、ある程度意識的にやっている部分もあるのですが…)ことで、ちょっと見苦しくなってしまうというところを突き付けられて、グゥの音も出なかったりします。

 この本の指摘を踏まえて、明日からこのブログの文章が見違えるように向上…するといいな。