ソース/マイク・マクマナス

 

ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

 

 

 『年収を上げる読書術』の推薦図書の紹介も、最終盤に差し掛かっておりますが、その中でも、この本がベストになりそうです。

 「ワクワクすること」に取組むことで成功する、というのは、本田健さんが勧められていて、日本でも少しずつ広がりつつあるのですが、アメリカの自己啓発本ではスタンダードなようで、昨日まで紹介していたバッキンガムさんの「強みを活かす」というのも、そういう流れの本の一環とも言えるでしょう。

 『年収を上げる読書術』の推薦図書には、そういう趣の本が多くて、ここのところずっと「好きなことをして成功する」といった感じの本を読んでいて、やっぱり好きなことに没頭している人には敵わないよなぁ…みたいな感じで「洗脳」されつつある(笑)わけですが、この本は、そういう本のうちでも極北と言えるかもしれません。

 というのも、ワクワクすると思ったことはなんでもやってみよう!そうしているウチに、そんな中から「天職」がやってくる!それなのに「常識」に捉われて気が進まない仕事をやり続けるの?…みたいなことをおっしゃられるのですが、結局、そういう「勇気」を持った人だけがシアワセになれるのかも知れないですね…

 

最高の成果を生み出す6つのステップ/マーカス・バッキンガム

 

最高の成果を生み出す 6つのステップ

最高の成果を生み出す 6つのステップ

 

 

 『まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う』『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』さらに、『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』と来て、実践編のこの本なんですね、と思っていたのですが、前3作がマネジメントの視点を中心とした内容になっていたのと比較して、この本は自分自身の「能力の活かし方」といった側面からの内容となっており、ちょっと「あれっ?」と思ったのですが…

 まあ、前3作のエッセンスを「個人」の側面から語ったと言う感じで、前3作で散々語られていた、如何に「強み」を伸ばすか、「強み」が生きるところにうまくポジショニングをするか、といったことが語られます。

 マネージャーじゃない人は、4冊全部読もうとしなくても、『さあ、才能に目覚めよう』を買ってストレングス・ファインダーの「強み診断」をやって、その上で、この本で「強みの活かし方」を学ぶって感じで十分かも知れません。

 

白紙からの選択/遠藤保仁

 

白紙からの選択

白紙からの選択

 

 

 サッカー日本代表を長らく支えた遠藤選手のバイオグラフです。

 遠藤選手のバイオグラフって、すでに何冊か出ているのですが、キャリアの晩年に差し掛かった今、来し方を、インタビューに答えるカタチで語られます。

 遠藤選手と言うと、“マイペース”と言われますが、それに軽くキレ気味に答えているのが笑えます。

 でも、遠藤選手って特に自分の考えを押し付けようとか、強引なタイプではないのですが、自然なふるまいをしながらも、ピッチを支配するのが不思議なところですが、そういう秘訣が一番出ているのがこの本かもしれません。

 

最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと/マーカス・バッキンガム

 

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

 

 

 マーカス・バッキンガムさんが『まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う』『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』に続けて書かれた本なんですが、この後に出版された『最高の成果を生み出す 6つのステップ』との3冊の流れからは、ちょっと離れる感じなんですかね…

 そもそもこの本は『まず、ルールを破れ』を出版して、あちこちで講演を依頼されるようになったバッキンガムさんが、てっきりマネジメントについて話すことを期待されているんだと思ったら、実はリーダーシップについて話してもらいたがっていた、ということが頻発したことがキッカケで書かれたということです。

 あー、アメリカでもそうなんだ…とちょっと安心した部分もあるのですが、日本でもリーダーシップとマネジメントが混同されていると思われることが多々あると思うので、そういう誤解を解くのにいい本だと思います。

 バッキンガムさんがおっしゃるマネジメントというのは、『まず、ルールを破れ』『さあ、才能に目覚めよう』で散々触れられていたように、「個」に注目して、如何に構成メンバーが、個々のパフォーマンスを十全に発揮するようにできるか、ということにココロを砕く、ということなんだそうです。

 それに対してリーダーシップは「目的志向」でメンバーが如何にして、一丸となって目標に向かって邁進していけるようにココロを砕く、ということだそうです。

 確かに、目指すところが似たように見えなくもないことが誤解を招くようですが、「個」を見ているか、「目的」を見ているか、という大きな違いがあるんだ、と認識しておけばいいようです。

 

まず、ルールを破れ/マーカス・バッキンガム&カート・ホフマン

 

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う

 

 

 先日紹介した『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』に先駆けて書かれた本で、優れたマネージャーの資質について書かれたモノです。

 バッキンガムさんは『さあ、才能に目覚めよう』でも強調されていた通り、欠点を補うのではなく長所を伸ばすカタチで部下を育成しようと言うスタンスが明確で、この本でもマネージャーとして如何に部下を「活かす」のか、ということがマネジメントの要諦だとおっしゃいます。

 この本で紹介されているマネジメントの「カギ」は、

  1. 才能に恵まれた人材を選び出す
  2. 目標とする成果をはっきりと示す
  3. 部下の強みを徹底的に活かす
  4. 部下の強みが生きる場所を探り当てる

ということで「部下の強み」を如何に最大限活用するかということにココロを砕くことのようです。

 これまで目覚ましい活躍をしていた人でも、環境が変わると全く鳴かず飛ばずになってしまったり、逆に全くダメだった人が、あるミッションが与えられたのをキッカケに飛躍していくこともあります。

 だからこそ、できるだけ多くの部下に、その人が活躍できるような場所を見極めて割り当てることが、マネージャーとして最大の任務ということも頷けます。

 それで『さあ、才能に目覚めよう』のストレングス・ファインダーにつながっていくワケですね。

 

アインシュタイン・ファクター/ウィン・ウェンガー、リチャード・ポー

 

アインシュタイン・ファクター(文庫)

アインシュタイン・ファクター(文庫)

 

 

 まだ『年収を上げる読書術』の推薦図書が続きます。

 この本は、ひと頃神田昌典さんが脳力開発の関連で奨められていたのを思い出しました。

 趣旨としては、脳のチカラを十全に発揮することができれば、すべての人はアインシュタインを超えるほどの天才性を発揮できる可能性がある、ということです。

 そのための手段が「イメージ・ストリーミング」という方法で、あらゆることを「イメージ」できるようにトレーニングをするということで、自分の潜在能力を十全に発揮できるということです。

 世に言われる「天才と○○は紙一重」と言うのは、イマジネーションの発揮の度合いを言うようで、イメージの世界に行き過ぎてしまって、世の中との折り合いができなくなってしまうと、アッチ側の世界に行ってしまうのですが、イメージを発揮した上で、現実の世界との折り合いがつけられた人が、世にいう「天才」なんだそうです。

 ということで、自分の中に眠る「天才」を呼び起こすためのイメージングの手法が詳しく語られます。

 でも、くれぐれもアッチに行ってしまわないよう、気を付けてくださいね!

 

GIANT KILLING チームを変えるリーダーの掟/梅崎修

 

GIANT KILLING チームを変えるリーダーの掟

GIANT KILLING チームを変えるリーダーの掟

 

 

 『GIANT KILLING(1) (モーニング KC)』という架空のプロサッカーチームを舞台にしたマンガがありまして、非常にリアルかつ微細な設定にうならされることが多くて、ワタクシも熱心に読んでいるんですが、このマンガをネタにした本も出版されています。

 この本はそのうちの1冊なんですが、人材マネジメントを専門とされている法政大学のセンセイが、『GIANT KILLING』の主役とも言える、監督の達海猛のマンガの中の発言などを取り上げて、理想的なリーダーとしての在り方を語ります。

 読む前は、こんな本にありがちな、思い入れが先行しすぎて、自分の専門分野にムリヤリコジつける感じかな、と思ったのですが、割と達海監督のマネジメントって、そう言われてみれば、理に適っているなぁと思い起こされます。

 特に負け癖がついたチームの意識改革については、かなり「深い」ところから手を下していたんだなぁ、とワタクシ自身の原作の読み取りの「浅さ」を反省させられました。