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税務署は3年泳がせる/飯田真弓

 

税務署は3年泳がせる。 (日経プレミアシリーズ)

税務署は3年泳がせる。 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 『税務署は見ている。 (日経プレミアシリーズ)』の続編的な本です。

 税務署の一年間のスケジュールの流れに合わせて、どんな時期にどんな税務調査が行われているのかということを紹介されています。

 タイトルの「3年泳がせる」というのは、最近話題の副業なんかで、納税申告をしないまま続けていたら、大体3年位で税務調査がやってくるということみたいです。

 元国税調査官である飯田さんに、税務調査に関する相談をするといったトピックが並べるカタチで進んでいきますが、基本的にキチンと税務申告を行っていれば、あんまり税務調査を受けるということは無いようなんですが、メディアに取り上げられるとか、目立ったことがあると調査が来ることがあるようです。

 前著でも紹介がありましたが、特に現金商売については、目を光らせているようで、税務調査とは関係なく食事をしに行った時でも、キチンと現金管理をしていない状況を見かけると、すぐに調査に候補となるようで、そういうスキを見せないようんい気を付けないといけないようですよ!

 

まずいラーメン屋はどこへ消えた?/岩崎夏海

 

 

 『もしドラ』の岩崎さんによるイノベーション論です。

 タイトルの意図は、ネットが普及する以前の社会だと、多少問題のあるラーメン屋でも近所にあれば、それなりにお客さんは入っていたんだけれでも、食べログなんかの普及で、ある一定の基準に満たない店は、ディスられて、その悪評ゆえに客足が絶えてしまうということで、ライバルも比較的広域になってしまうということです。

 そんな中で生き残ろうと思ったら、絶え間なくイノベーションを起こしていかないとダメで、一度イノベーションを起こしても、そこに依存していたらダメだということでコダックソニーの事例を「イノベーションのジレンマ」の例として挙げられています。

 逆に、そういう好例として挙げられているのがアップルで、例えば、iPodイノベーションの一例ですが、その売上を損なってしまいかねないiPhoneを敢然と開発するなど、継続的なイノベーションへの取組を絶賛されています。

 言ってみればこの本は『もしドラ』の種明かしで、『もしドラ』出版の経緯についても触れられています。

 『もしドラ』を読んだ人は、それにとどまらず是非、この本まで手に取ってもらいたいと思います。

 

 

お金の正しい守り方/大井幸子

 

お金の正しい守り方 (日経プレミアシリーズ)

お金の正しい守り方 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 ムーディーズリーマン・ブラザーズなど、アメリカの先端で金融の世界に携わってこられた方の投資に関する著書です。

 でも正直、企画としては大失敗と言える本で、そういう経歴の人だったら、何かヒミツの持ちネタがあるんじゃないかと思った編集者が著作を持ち込んだけど、結局ウマく作者をコントロールできなくて、オモシロくもない教科書的な内容を延々とタレ流した挙句、投資の秘訣もよくわからない話でお茶を濁して…ということで、こういう本はオクラ入りにする勇気が必要なんじゃないかと思いますが…

 

 

資金繰りは4色通帳にまかせなさい/亀田潤一郎

 

資金繰りは4色通帳にまかせなさい  社長のための世界一やさしいお金管理法 (経済界新書)
 

 

 『(文庫)稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか? (サンマーク文庫)』で一躍ベストセラー作家となった亀田さんの「本業」での著書です。

 中小企業の経営者の多くは資金繰りに四苦八苦されていると思いますが、その特効薬になるかも知れません。

 なぜ、ほとんどの中小企業で資金繰りが苦しいのか、ということについて亀田さんは、経営者が会社でのお金の流れを見ていないという一点に尽きる、とおっしゃっています。

 そこでお金の流れを把握しやすいようにということで、

  「入ってくるお金」  →「売上収入口座」
  「出ていくお金」   →「運転資金口座」
  「使っていけないお金」→「納税緊急口座」
  「使ってもよいお金」 →「将来投資口座」

と銀行口座を4つ設定して、それぞれの役割を明確にすることで、それぞれの口座残高を見るだけで、会社のお金の流れを把握できるということです。

 モチロン口座を複数にすることで振込手数料等のコストが加わるのですが、それ以上に資金繰りに問題点が発生した時の原因追及が容易であるとか、キッチリと資金管理をしていることがアピールできることによる銀行からの信用度の向上など、メリットは大きいということです。

 多少メンドクサい感じはしますが、中小企業のオヤジさん方、如何でしょう?

 

2回以上、起業して成功している人たちのセオリー/博報堂ブランドデザイン

 

 

 

 なぜ「2回以上」なのか?ということなんですが、起業して「成功する」っていうのは、偶然ビジネスチャンスに恵まれて…という「運」によって左右される部分があるの
ですが、2回以上「成功」した人だったら「運」ばっかりじゃあないでしょう…ということで、複数回の起業に成功した方のインタビューから共通した要素を抽出しようということです。

 7人の方のインタビューの後、「8つのセオリー」を導きだす訳ですが、想像していたモノとはちょっと違う感じだというのが正直な感想です。

 例えば「市場調査を信用しない」というセオリーが挙げられているのですが、複数の起業に成功した方っていうのは、意外とフェイストゥフェイスでの情報などの「生」の情報を重視しているというのが興味深いところです。

 あと、ソフトバンクの孫さんの弟さんのインタビューでシリコンバレーの状況なんかも紹介されているのですが、やっぱりそういう意識が高い人が日頃から集まっている状況がある故の起業率の高さと言うことがあるようで、日本でもそういう「環境作り」ということを積極的にやらないといけないんだろうなぁ…というのが正直な感想です。

 

失敗はお金に変えられる/菊原智明

 

失敗はお金に変えられる (経済界新書)

失敗はお金に変えられる (経済界新書)

 

 

 この本は基本的に営業マンがターゲットなんですが、かなり汎用的にビジネスパーソンに止まらず、学生の方なんかにも役に立ちそうです。

 著者は、ご謙遜もあるんだと思うのですが、元々住宅メーカーのダメダメ営業マンだったということなんですが、ご自身の自宅を購入したのをキッカケに「失敗」を集めた営業レターを中心とした営業スタイルに変換してからトップ営業マンになったと言う方です。

 「失敗」というのはツラいものですし、できれば隠しておきたいという人間の性ゆえに、あんまり共有されないモノなんですが、逆にそれゆえに実は貴重な情報だったりするようです。

 ということで、住宅販売におけるお客さんからのクレームを集めた「失敗集」を元に営業したところお客様からの信頼を集めたというところと、ご自身の営業での失敗を書き留めておいて、それを活用しようということの2本立てで成功した=おカネに換えた、ということのようです。

 失敗を活かせ!と言うのはよく言われることですが、なかなか実行に移せないモノであるのも正直なところで、でもこの本で紹介されている菊原さんの見事な逆転劇を見ていると、ちょっとやってみようかな、と思える内容です。

 現状に閉塞感を感じている方は、是非手に取ってみて下さい!

 

本当においしい中国料理が食べたい/中西純一

 

本当に美味しい中国料理が食べたい

本当に美味しい中国料理が食べたい

 

 

 この本、インターネットの黎明期からグルメサイトを運営されていて、数々の著書でも知られるさとなおさんが、ご自身のサイトの中華料理のコーナーで、「中華料理への見方を根底から覆された」と紹介されているのを見て、手に取って見ました。

 ちなみに中華料理ではなくて、あくまでも「中国料理」なんだそうです。(笑)
 
 日本ではあまりにも「中華」料理が人気があり、かつ日本に溶け込んでしまっているもんで、却って本格的な「中国料理」への理解が妨げられているのではないか?と指摘されています。

 この本で紹介されている「中国料理」は、「正宗中国菜(シノヴェリ)」という本格的なモノで、実はこれだけ中華料理が溢れている日本でも味わえるところは少ない、ということです。

 その「正宗中国菜(シノヴェリ)」を見出し、楽しむための方法論を紹介されているのですが、ホントに目からウロコです。

 いくらいい食材を扱っている店であっても、予約もせずにいきなり訪れて、その魅力を十全に味わうことは不可能なようで、予約をした上で、食べたいもの食べられないもの、予算を明確にした上でお願いすることが、少なくとも必要なようです。

 また、五千円以上位でお任せのコースを出せるような店でないと、シノヴェリといえるモノは味わえないようです。

 確かにワタクシも仕事で、度々中国に行っていた時期があって、現地の人に連れて行ってもらった店との大きな差に驚くことが多かったのですが、こういうことだったのか!?と唸りました!

 なお、それほど多くないながらも日本でもシノヴェリと言えるモノを味わえる店があるようで、この本を参考に探してみましょう!