人類5000年史III/出口治明

人類5000年史 III: 1001年~1500年 (ちくま新書) 作者:治明, 出口 筑摩書房 Amazon 出口さんのライフワーク『人類5000年史』の第三弾で、1冊目、2冊目と1000年刻みだったのですが、今回の対象は1000年から1500年と500年が範囲となっています。 世界史の知識が…

最期の日本史/本郷和人

最期の日本史 (扶桑社BOOKS新書) 作者:本郷和人 扶桑社 Amazon 本郷センセイの日本史本ですが、今回のテーマは「死」です。 2023年の元旦出版ということなので、おそらくコロナ禍を経ての死生観みたいなモノもあっての出版だと思われ、あまり日本史とは…

国難のインテリジェンス/佐藤優

国難のインテリジェンス (新潮新書) 作者:佐藤 優 新潮社 Amazon ”知の怪人”佐藤優さんが各界の名だたる論客との対談を集めた本です。 佐藤さんの対談本というと、あるテーマでお一人の方とガッツリまる一冊かけて対談される形式が多い印象で、その中の多く…

対決!日本史3/安部龍太郎、佐藤優

対決!日本史3 維新から日清戦争篇 (潮新書) 作者:安部 龍太郎,佐藤 優 潮出版社 Amazon 『対決!日本史』で戦国時代から鎖国まで、『対決!日本史2』で幕末から維新までを扱った、歴史小説家の安部龍太郎さんと”知の怪人”佐藤優さんの日本史本ですが、今…

なぜ日本企業はゲームチェンジャーになれないのか/山本康正

なぜ日本企業はゲームチェンジャーになれないのか イノベーションの興亡と未来 (祥伝社新書) 作者:山本 康正 祥伝社 Amazon ベンチャー投資家の方が語られるイノベーションについての本です。 近年の印象では、この本のタイトル通りイノベーションとは縁遠い…

世界インフレと戦争/中野剛志

世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道 (幻冬舎新書 676) 作者:中野 剛志 幻冬舎 Amazon 中野剛志さんがコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻を受けての「グローバリズムの終焉」について語られます。 元々、中野さんはグローバリズムの効用について懐疑的な立…

お金の流れで見る世界史/大村大次郎

お金の流れで見る世界史 (PHP文庫) 作者:大村 大次郎 PHP研究所 Amazon 『あらゆる領収書は経費で落とせる』で大きな話題をまいた元国税調査官の大村大次郎さんですが、歴史にも造詣が深く、個人的には『お金の流れで読む日本の歴史』に深く感銘を受けたので…

魂の退職/稲垣えみ子

魂の退社 作者:稲垣 えみ子 東洋経済新報社 Amazon 朝日新聞社会部で「アフロ記者」として名を馳せられた名物記者である著者が、50歳にして退職された過程を紹介した本です。 この方、ワタクシとほぼほぼ同年代(稲垣さんの方が少しだけ上)なので、過ごして…

ちょうどいいわがまま/鎌田實

ちょうどいいわがまま 作者:鎌田實 かんき出版 Amazon 諏訪中央病院の名誉院長の鎌田先生が語られる、プチわがままのススメです。 かねてから『がんばらない』などムリをしない生き方を提唱される著書を出版されている鎌田先生ですが、人間関係においても、…

新・金融政策入門/湯本雅士

新・金融政策入門 (岩波新書 新赤版 1980) 作者:湯本 雅士 岩波書店 Amazon 日銀OBの方が語られる「金融政策」です。 元々、2013年に『金融政策入門』という大学の講義の教科書的な著書を出版されていたようですが、その後、アベノミクスの黒田バズーカにお…

国力とは何か/中野剛志

国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策 (講談社現代新書) 作者:中野剛志 講談社 Amazon 最近マイブームの中野剛志さんの著書ですが、この本は2008年の著書を2011年の東日本大震災を受けて、大幅に加筆修正されて新書化されたモノだということです。 …

買い負ける日本/坂口孝則

買い負ける日本 (幻冬舎新書) 作者:坂口孝則 幻冬舎 Amazon 最近、時折メディアでも企業経営に関して、お見かけるする坂口孝則さんですが、この本は元々の「本職」である企業の資材調達について、日本の没落の要因の一つとも思える調達でも諸外国の後手を踏…

はじめての人類学/奥野克己

はじめての人類学 (講談社現代新書) 作者:奥野 克巳 講談社 Amazon 人類学というと名前は、大学のパンキョーの科目で聞いたことはあっても、なかなかこういうモノだということを実感を持って知っている人は多くないのではないかと思いますが、そういう人類学…

首都防衛/宮地美陽子

首都防衛 (講談社現代新書) 作者:宮地美陽子 講談社 Amazon 「首都防衛」ということですが、首都・東京がどこかから攻撃を受けるということに対しての「防衛」ではなく、主に首都直下地震からの「防衛」を取り扱った本です。 以前紹介した、『南海トラフ地震…

なぜヒトだけが老いるのか/小林武彦

なぜヒトだけが老いるのか (講談社現代新書) 作者:小林武彦 講談社 Amazon 以前、『生物はなぜ死ぬのか』を紹介した生物学者の小林武彦産の著書で、続編的な内容のモノです。 『生物はなぜ死ぬのか』で、生物はその種の進化のために死ぬということを紹介され…

高学歴親という病/成田奈緒子

高学歴親という病 (講談社+α新書) 作者:成田奈緒子 講談社 Amazon 以前、iPS細胞の山中先生との対談本『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を紹介した、山中先生の大学の同級生でもある小児脳科学者の成田奈緒子さんが、高学歴の親にありがち…

中流危機/NHKスペシャル取材班

中流危機 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班 講談社 Amazon 2022年9月に放送された『NHKスペシャル”中流危機”を越えて』の取材を元に、日本における「中流」の現状をまとめられた本です。 かつて高度経済成長期には「一億総中流社会」と言われる…

日本の死角/現代ビジネス編

日本の死角 (講談社現代新書) 講談社 Amazon 『現代ビジネス』誌に掲載された記事の中で、日本についての「意外な」事実をアツかったモノを集めた本のようです。 ネット上の記事で、この本に収録されているトピックの一つが紹介されていて、それが興味深く(…

日本思想史新論/中野剛志

日本思想史新論―プラグマティズムからナショナリズムへ (ちくま新書) 作者:中野 剛志 筑摩書房 Amazon 最近お気に入りの中野剛志さんの著書ですが、これまで紹介してきた財政・金融政策のモノから離れて、近代日本の「思想史」がテーマだそうで、あとがきで…

睡眠障害/西野精治

睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する (角川新書) 作者:西野 精治 KADOKAWA Amazon 以前『スタンフォード式最高の睡眠』を紹介した、スタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所の西野先生が睡眠障害について紹介した本です。 この本では睡眠障害につい…

うらやましいボケかた/五木寛之

うらやましいボケかた (新潮新書) 作者:五木 寛之 新潮社 Amazon また、作家の五木寛之さんの老後本ですが、こちらも先日紹介した『シン・養生論』同様、連載のエッセイをまとめた本だということですが、こちらは『週刊新潮』の連載「生き抜くヒント!」から…

負けてたまるか!日本人/丹羽宇一郎、保阪正康

負けてたまるか! 日本人 私たちは歴史から何を学ぶか (朝日新書) 作者:丹羽宇一郎、保阪正康 朝日新聞出版 Amazon 伊藤忠商事の名経営者として名を馳せ、在中国全権大使も務められ、財界きっての読書家としても知られる丹羽宇一郎さんが、半藤一利サンと並ん…

恋のトリセツ/黒川伊保子

恋のトリセツ (河出新書) 作者:黒川伊保子 河出書房新社 Amazon 『妻のトリセツ』の大ヒットに端を発して、『夫のトリセツ』『娘のトリセツ』など「トリセツ」シリーズは家族を一回り(「父」はスルーされていますが…(笑))して、今回のテーマは「恋」だと…

人間ってなんだ/鴻上尚史

人間ってなんだ (講談社+α新書) 作者:鴻上 尚史 講談社 Amazon 先日、『世間ってなんだ』を紹介しましたが、三部作の一作目である本作を紹介します。 そもそも週刊『SPA!』での27年にわたる連載「ドン・キホーテのピアス」を書籍化する際に、ベストセレ…

ルポ大谷翔平/志村朋哉

ルポ 大谷翔平 日本メディアが知らない「リアル二刀流」の真実 (朝日新書) 作者:志村朋哉 朝日新聞出版 Amazon 大谷翔平が所属するエンゼルスの本拠地アナハイムがあるオレンジ・カウンティ(日本で言う郡のような行政単位)のローカル紙勤務の日本人記者が…

キャリア弱者の成長戦略/間中健介

キャリア弱者の成長戦略(新潮新書) 作者:間中健介 新潮社 Amazon この本の著者である間中さんは、キャリアの序盤で体調を崩されて、一時期派遣社員として仕事をされていましたが、その中でスキルを磨かれて米系のコンサルファームのコンサルタント、電通子…

韓国のグローバル人材育成力/岩渕秀樹

韓国のグローバル人材育成力 超競争社会の真実 (講談社現代新書) 作者:岩渕秀樹 講談社 Amazon 文部科学省の官僚で、在韓日本大使館の初代科学技術担当書記官として韓国に駐在された方が、韓国の人材育成について紹介された本です。 この本が出版されたのが2…

真説・企業論/中野剛志

真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学 (講談社現代新書) 作者:中野剛志 講談社 Amazon 最近、ちょっとハマりつつある中野剛志さんの著書ですが、今回のテーマはベンチャーです。 日本では長らく開業率が低迷しており、起業を活性化させるためにア…

シン・養生論/五木寛之

シン・養生論 (幻冬舎新書 685) 作者:五木 寛之 幻冬舎 Amazon リタイア世代に向けた著書も多い作家の五木寛之ですが、この本は日刊ゲンダイに寄稿されている連載「流されゆく日々」の中で、リタイア世代に向けたモノを集められたモノのようです。 五木さん…

全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】/中野剛志

全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】 作者:剛志, 中野 ベストセラーズ Amazon 先日、現役の経産官僚でありながら日本の財政・金融政策に批判的な中野剛志さんの著書『 目からウロコが落ちる奇跡の経済教室【基礎知識編】』を読んで、色ん…