だれかに話したくなる小さな会社/浜口隆則+村尾隆介

だれかに話したくなる小さな会社

だれかに話したくなる小さな会社

中小企業のブランド化に関する本です。
「ブランド」って言うと中小企業の経営者の方って身構えてしまうかも
しれませんが、この本の中では、「ブランド化」の内容として、「あの
会社が無くなったら嫌だよね。」と思ってもらえること、と定義されて
います。

そうなることによって、自社から外向きに向いていたベクトルが、
外から内向きへのベクトルになるということです。
どういうことかというと、お客様を追い求めて営業をかけていたのが
お客様のほうから自社を見つけてくれたり、社員も広報をかけて募集
していたのが、自ら働きたい、といって集まってくれたりとか…

そのためには、「ビジョン」が必要なんだそうですが、そのビジョン
というのが、ターゲットとするお客様の具体的な行動が目に浮かぶレベ
ルにまで落とし込まれていて、ターゲット自体もそういう想像が可能な
レベルにまで絞り込まれている必要があるようです。

そういう「ビジョン」を発信していると、お客様自身が自分のことを
言っているのだ、と思って共感を持っていただけて、自社の「ファン」
になっていただけるんだそうです。
それで、その共感を持てる「ビジョン」が「ブランド」になるようです。

先日も「」で紹介した「想い」って言うのが、この本で言う「ビジョン」
のような気がしました。

「ブランド」をそういうやさしい語り口で書かれていて、大変好感を
抱きました。