世界でいちばん会社が嫌いな日本人/斎藤智文

世界でいちばん会社が嫌いな日本人

世界でいちばん会社が嫌いな日本人

何か、グチみたいなタイトルですが、社内の活性化についての本で、実は
前向きで、結構面白く読めました。
 著者は、「株式会社組織と働きがい研究所」という会社の代表取締役で、
内外200社以上の会社を視察して、企業での従業員の活性化に取り組まれて
います。
 
 著者は、会社の活性化で何が重要かということについて、従業員がやりがい
をもって業務に取り組めることだと言われています。
 そういう意味で、先進国の中で、従業員のやりがいが最下位になっている
日本は、国際競争力という意味でも、非常に厳しい状況にあるようです。

 高度成長期であれば、経済の上昇気流に乗って、企業業績も上がっていって
いたので、ある意味それでモチベーションが上がっていた部分があって、
従業員のメンタルケアがないがしろにされていて、ようやくそういう部分に
焦点が当たり始めたってところなのでしょうか?

 で、ざっくり言ってしまえば、個々の従業員が、社内において尊重される
ような仕組みが必要なんだと書かれていて、その手法が、著者が訪問した企業
の実例を持って語られており、なかなか印象深かったです。