ツイてる！／斎藤一人

ツイてる！ (角川oneテーマ21)

　一人さんのお弟子さんの本を読んでいると、一人さん自身の本を読みたくなった
ので、手にとってみました。

　お弟子さんの本だと、何か正確に教えを伝えなくては、というプレッシャーを
自分にかけてしまっている部分が見受けられて、ちょっとハッピーさが硬いなあ、
と思う部分があります。

　さすがに、御大は自然体ですね。
　特にこの本は、一人さん自身最後の本だとされていて、ある意味、一人さん
自身が意図されていたのと、違う理解をされているんじゃないかと思われること
について、一人さん的に、実はこういうことなんだよ、と言われている感じです。

　だからといって、別に妙な力が入っているわけではなく、今までの著書に増して
自然体です。
　寧ろ、初期の本は、妙に「変な人」を意識しすぎていると思われる部分があった
のが、この本の語り口は、となりにいる経験豊かなオジサンという感じで、ゆったり
としたカウチに腰掛けて本を読んでいるような安心感があります。

　一人さんの言うハッピーって、そういうことなのかな、と思ったりしました。