- 作者: 宇都宮徹壱
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/02/17
- メディア: 新書
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私が一番好きなサッカーライターの一人である宇都宮さんが、南アフリカW杯中に
スポーツ関係のWebサイトであるスポナビで毎日連載されていた、「日々是世界杯2010」
をベースに加筆されたものです。
W杯中、毎日楽しみに読んでおりまして、内容はほとんど把握していたはずなのですが、
加筆された内容が、チーム状態や世界情勢などの背景を追加されていて、深みが格段に
増しており、宇都宮さんの面目躍如といった感じです。
当然、日本代表を中心に書かれていて、W杯での躍進を追体験できるのもいいところ
なのですが、日本代表の試合がない日の宇都宮さんの観戦のチョイスが、いわゆる一般的
な大国志向とは違って、また違った角度からW杯をみることができて非常に興味深かった
です。
まあ、いろいろと毀誉褒貶のあった日本代表で、ある程度の結果を残したからと言って
その過程についていろいろと意見もあるようです。(ちなみに私も異論があるうちの一人
だったりするのですが…)ただ、どんな形にせよある程度の結果を残す事はやはり得難い
経験であって、今ザッケローニ監督がそれをベースにより高いところに向けた積み上げを
着実にしているように見えて、非常に楽しみですよね。