しがみつかない生き方/香山リカ

 「<勝間和代>を目指さない」で、勝間さんに噛みついたとして
話題になった本です。
 正直、それ自体がこの本の中で占める割合って言うのはあんまり
大きいとは思えなくて、それも「しがみつかない」ことの一面なの
かな、という感じです。

 「しがみつく」というのが、いい変えてみれば自分の「幸せ」の
拠り所を外に求めてしまって、それが損なわれると自分の全人格が
否定されたかのように精神的な疾患となる人がいるようです。
(ちなみに著者は精神科医)

 ということで、そういう人達が求めがちな、外的な「幸せ」の
拠り所を挙げて、そうじゃなくて、「幸せ」は自分のなかにあるも
のだ、と言うことを説かれています。

 その一環として、「キャリア」を追求することに、ある意味での
「幸せ」を求め、うまく行かなくて精神的な疾患を患う人が増加し
ているらしく、そういう人に向けたメッセージのアイコンとして、
勝間和代>と言う名前を使ったようです。

 非常に真っ当なことを言っていて、納得感もあるのですが、何か
割り切れないものが残るところもあるって感じの読後感でした。
(あ、別に私はカツマーではないので、念のため)

 明日は、両名がガチで対談した本を紹介する予定です。