- 作者: 玉木正之
- 出版社/メーカー: 財界展望新社
- 発売日: 2010/05/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一気に、続編まで手にとってみました。
まあ、趣旨はあんまり変化がないのですが、取り扱われている媒体が変化した
関係で、大分ざっくばらんというか、言いたいことをストレートに言っている
ような感じです。
前作で、日本人とスポーツとの関わりを総論的に、いろいろな側面から述べられ
ていましたが、この本では、それぞれのスポーツにおいて具体的にどのような現象
が発生しているかを述べられています。
例えば、欧米の「文化」としてのスポーツを、「体育」として受け入れてしまった
が故の歪みが、それぞれのスポーツにどういう影を落としているかについて詳細に
取り上げられています。
特に、流れの中で絶えず判断を下すことを強いられるサッカーのようなスポーツに
おいて、判断力が問題になることが多いということのようです。
著者は、スポーツの根源的な意味を理解した上で、スポーツをする・見ることが
より深い意味でのスポーツ文化の浸透につながると考えられているようで、そういう
意味での啓蒙に関する言葉には、非常に強い力を感じました。