お金の現実/岡本吏郎

お金の現実

お金の現実

 「会社にお金が残らない本当の理由」を読んで痛く感心した岡本さん
の本です。(と、言いながらその後、長らく著書を手にとっていなかっ
たのですが…)
 その岡本さんの「お金」に関する雑記雑感みたいな本です。
 まあ、雑記雑感と言ってしまうには、あまりにも一本背筋が通ってる
感じなんですが…

 「現実」という言葉をどう捉えるのか、岡本さんは、結局お金を貯める
方法というのは、稼いだ以上に使わない、そのことに尽きると書かれて
います。
 そんな当たり前のことを聞きたくない、と言われることも理解した上で
そう書かれています。

 じゃあ、どうすればいいのか?
 「よのなか」のカラクリを、しっかりと理解した上で、冷静に消費行動
をすることを示唆されています。
 消費行動の中で、少なくない割合で、流れに任せた消費があると言います。
 それも、クルマや自宅など、決して小さくない支出でも、そういう傾向
が否めないようです。

 正直、読んでてダレる部分も無きにしもあらず、なのですが、結構身に
しみる本でした。