英語多読法/古川昭夫

英語多読法 (小学館101新書)

英語多読法 (小学館101新書)

 もともと、数学の教育を専門とされていて、ふとしたきっかけ
から英語学習を志して、今は英語の教育にも携わっている方の
著書です。

 趣旨はタイトルからも明確なのですが、多く英語の本を読んで
英語力を向上させようと言うものです。
 具体的に言うと、文法や単語の習得はそれはそれで大事なので
すが、今、日本の英語教育における、これらの学習は概念的な
ものにとどまっており、実際の会話などでの運用ができるもの
にはつながらない、とされています。
 そこで、実際に英語ネイティブが利用しているリーダーの教科
書とかを使って、「生きた」英文法や単語を多量に吸収すること
で英語の運用力を向上させようというものです。
 ということで、多少わからない単語があっても辞書を引いたり
せずに、わかるところを拾って読んでいると、結果的に前後関係
などから理解が進み、運用力が増すということです。

 私自身は、どっちかというとリスニング&スピーキングの側面
ばかりから、運用力の向上というものを考えていたのですが、
リーディングの側面からの運用力向上というのは、ちょっと目か
らウロコでした。

 個人的に、TOEICでそれなりの点数を取って、それなりに
しゃべれるようになり、更なる英語力向上に向けた方向性を見失
っていた部分もあるのですが、ちょっとこの本をきっかけに、
また頑張ってみようかな、と思います。