走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹

走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 走り始めた頃からこの本のことが気になっていたのですが、ようやく手に取る
ことができました。
 ワタクシ、村上さんの本については、世間的に非難を浴びかねない偏った読み
方をしておりまして、小説は一冊も読んだことがないくせに、「村上朝日堂 (新潮文庫)
を始めとするエッセイの諸作は一時期ハマって、集中的に読んだことがあります。
 で、久々に村上さんのエッセイ、しかも市民ランナーの中では、ある意味アイ
コン的な立場の村上さんの「走ること」についての本です。

 結構、先ごろ出版された、ムック本「Sports Graphic Number Do号 100人が語るRUN! (Number PLUS)」の中の
Runに関する村上さんへのインタビューの中で、自分のこの本に関する感想が
代弁されてたりするのですが、ランナーにとってのこころの襞が、上質の文章で
つづられて、つくづく、村上さんがランナーで、そしてこの本を書いてくれたこと
に感謝、感謝、って感じですね。