零細起業/松尾信之

零細起業―謎の職業「猫の手、貸します」

零細起業―謎の職業「猫の手、貸します」

 編集者をされていた方が、引退したあとに、見よう見まねで行った自宅の
リフォームがきっかけで、起業したお話です。

 でも、起業自体というよりも、サラリーマンが退職後にどう過ごすか、と
いうことなのかな、と感じました。

 著者自身はリフォーム業を営むことで、地域コミュニティーに入っていく
ことで、新たな居場所を見出しています。
 また、リフォームを請け負った家の中に、退職したばかりのダンナ様が
いる家が多く、そのダンナ様方がどういうふうに、『居場所』を見つけて
いるのかを観察しておられます。

 40代のワタクシとしても、ボチボチそういうことを視野に入れていかない
といけないお年頃なんで、ちょっと身につまされた次第です。