英語は勉強するほどダメになる?”英語コンプレックス”を生み出すもの (扶桑社新書 34)
- 作者: 栄陽子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/08/29
- メディア: 新書
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長年、留学カウンセラーとして活躍され、過去6,000人以上の留学生のお世話をされた
方の著書です。
まず、再三この本の中でおっしゃられているのは、「外国語は母語以上のレベルには
ならない」ということで、最近、幼少の頃から、日本国内にいるにも関わらず、英語で
子育てをしようとするような風潮に対して、非常に強い警鐘を鳴らされています。
なぜ、ここまで英語が重要視されるのか?
この本の中では、こうも言われています。
中国語や韓国語をしゃべれないからといって恥ずかしいと思う人は、きっとほとんど
いないはずなのに、英語がしゃべれないことについて、恥ずかしいと思う人が非常に
多い…これは、日本人の多くが歪んだ英語コンプレックスを抱いているからだとおっしゃ
います。
著者は、英語の重要性はさることながら、ここまでの呪縛をうけるくらいなら、却っ
て、英語を必修としないことによって、国民全体の英語の運用力の平均値が上がるんじゃ
ないか、とまで言われています。
荒唐無稽な論理展開と思われるかもしれませんが、妙に納得できました。
特に、小学生くらいまでの子供を持つ親御さんには、是非是非読んでいただきたい、
と強く思いました。