- 作者: 柳井正
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/06/13
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
ファーストリテイリングの柳井さんが朝日新聞に連載されていたコラムを
まとめた本です。
『一勝九敗 (新潮文庫)』とか『成功は一日で捨て去れ (新潮文庫)』
は読みましたが、どっちの本も妙に身構えたところがあって、面白いのは
面白いのですが、どこか入り込めないなあ、と感じるところがありました。
この本は、以前の2冊と異なり、コラムの連載だからなのか、どこか
力が抜けた感じがあって、親しみが感じられます。
ビジネスマンに向けたコラムということになると思うのですが、再三、
お客さんの視点を大事にすることをおっしゃられています。
とかく、会社の中にいると、人事権を持つ上司の方をむいて仕事をして
しまう場面があるんじゃないかと思うのですが、そういう人が多くなると
会社は腐敗してしまう、と柳井さんはおっしゃいます。
また、現場に立ち返ることの重要性も繰り返し強調されています。
ユニクロでも、店舗勤務の人と本部勤務の人の軋轢みたいなものが
多かれ少なかれあるようですが、柳井さんは、本部勤務だからといって、
エライと思うなんで、思い違いも甚だしい、とおっしゃいます。
そういう、言ってみれば真っ当なモノの考え方をする経営者って
やっぱり少ないんじゃないかなあ、と普段の会社と引き比べて、この本を
読んでいると、そう感じざるを得ないですねえ…