- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/08/02
- メディア: 文庫
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今もって、勇敢で清々しい日本男児を持ってサムライと表現するように、日本人の美意識の
奥底に、武士の姿があると思うのですが、そういうのって、どこから来てるんだろうと思って
自宅で積ん読になってた本を手にとってみました。
知らなかったんですが、この本って元々英語で書かれた本なんですね。
この本が書かれた意図としては、まだ世界に未開の地と捉えられていた日本を、西欧社会に
比肩すべき精神世界をもっていることを紹介しようとして書かれたんだと思うのですが、そう
いう精神的な美しさを失った、現代の日本人の心をも揺さぶるパワーを感じます。
名誉を重んじ、損得に囚われず、義のためであれば命を投げ出すことさえ厭わない、それど
ころか、義のために進んで命を捧げるといった姿勢を、未だに美しいものと捉える日本人の
精神性というのは、サムライへの憧憬から来てるんでしょうね。
自らのルーツを省みるためにも、是非一読してみてください。