ドラッカー思考/一条真也

 ドラッカーの考え方を、「自己実現」「マネジメント」「マーケティング」
イノベーション」「リーダーシップ」「未来創造」に大きく分けて、それぞれ
について、著者なりの解説を加えた本になっています。

 著者によると、ドラッカーの考え方と言うのは、日本の伝統的なモノの考え方
と相性がいい、と説かれています。

 ということで、論語(日本オリジナルじゃないですが…)や、松下幸之助
本田宗一郎といった日本において、ビジネスパーソンになじみの偉人の言葉を
引き合いに出して、ドラッカーの言葉をより、我々に近いところに持ってきて
くれます。

 逆に、そうすると、ありがちなビジネス書の記述になってしまっている気が
するのですが、もっと逆に言うと、ドラッカー自身の著書になじみはなくとも、
ドラッカーの考え方と言うのは、それほど我々の思考の大事な部分を占めている
のかも知れません。

 ボチボチ、ドラッカー自身の本も読まんとなあ…