審判目線/松崎康弘

審判目線 面白くてクセになるサッカー観戦術

審判目線 面白くてクセになるサッカー観戦術

 以前、『サッカーを100倍楽しむための審判入門』を紹介した、日本サッカー協会
審判委員長を勤められている方の著書で、講談社が運営する携帯サイトである
「ゲキサカ」での連載の「No Referee, No Football」をまとめたものだという
ことです。

 『サッカーを100倍楽しむための審判入門』が2009年の出版ということで、
この本はその後の南アフリカW杯のことまで取り扱われているのですが、この
2年で急速に、日本人のレフェリーのプレゼンスが上がっているんだなあ、と
言う感じがしました。

 南アW杯の決勝で、西村主審が第4審判として参加する栄誉を得たことが
象徴的な出来事なのですが、その他にも多くの日本人レフェリーが世界の舞台
で活躍されている様子が紹介されています。

 とは言うもののそれだけではなく、実際のレフェリングについて、PK、
オフサイド等々の場合に分けて、実際に起こっていることと、見ている我々、
プレーしている選手、そして審判が考えているであろうことを解説し、実際
に、こうあるべきだと松崎さんが考えられるレフェリングについて解説され
ていて、非常に参考になります。

 今年は、贔屓のガンバ大阪がJ2での戦いだということもあって、スタジアム
でサッカーを観戦する機会を増やそうと思っていますので、このテのサッカー
観戦に関する本を積極的に読んでいきたいと思います。