マラソンはゆっくり走れば3時間を切れる!/田中猛雄

 アスリートを中心に診られている鍼灸院を経営されている方の著書です。

 タイトルを診たら「えっ?」って感じですが、ランナーの端くれとしては、
理解できなくもありません。
 とはいっても、この本はリアルにサブスリーを狙う人の本なんで、未だ4時
間半を切れない、ジョガーに毛の生えた位のランナーに当てはまるのかどうか
はわかりません。

 と言うのも、私自身も思い当たるところがあるのですが、マラソンに向けた
トレーニングと言うとついつい距離を伸ばそうとしがちになってしまうのです
が、それがサブスリーを狙おうと言うランナーになると、月間600kmは走らな
いとダメだ!みたいなことが、まことしやかにささやかれ、そういう練習を
した挙句、深刻な故障に見舞われるようです。

 著者のTake先生は、3時間30分位までのタイムを狙うなら、週1回のポイント
練習と20km位の疲労抜きランで十分だ、とおっしゃいます。
 特に、ベストタイムの2倍くらいのスピードで走る疲労抜きランの重要性を
力説されています。

 完全に休むんじゃなくて、疲労抜きランをすることによって、足にたまった
老廃物を吐き出すことができ、ちょっとした故障であれば、疲労抜きランと
ストレッチと入浴によってケアすることで快方に向かうこともあるようです。

 今シーズンは、奈良マラソン時に引き起こした膝痛で思ったように走れま
せんでしたが、この本を参考に、本気でサブフォーを目指してみようかな、
と思います。

 いざとなったら、会社から近いので、Take先生の鍼灸院に駆け込めますし…