AKB48白熱論争/小林よしのり、中森明夫、宇野常寛、濱野智史

AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

AKB48白熱論争 (幻冬舎新書)

 AKB48って、ブレイクし始めた当初、単にアイドルオタクのもんだと思って、オタクが苦手な
ワタクシは何の興味もないというか、どっちかというと毛嫌いしていたクチなんですが、段々と
子供、特に小学生くらいの女の子へとファン層を広げていき、ウチの娘たちも、「まゆゆが好き」
とか「マリコ様が好き」とか言っているのを見て、多少嫌悪感が緩んで来ています。

 ただ、いわゆる文化人と言われる、田原総一朗氏や小林よしのり氏がAKB48の熱狂的なファンだ、
ということを聞いたときには、さすがに、ドン引きでした…

 この本は、その小林よしのり氏がジャンルの異なる「文化人」と大マジメにAKB48について語った
本で、ひょっとしてこの本を読むと、ワタクシもAKB48の握手会に行ってしまうようになるのかも、
とか思いましたが、結論から言うと、かなりハゲしくドン引きしてしまいまして、どうやらワタクシ
自信がAKB48にハマることはなさそうです…

 まあ、個人的には、大の大人がAKB48の「推しメン」の魅力を滔々と語ると言うところに、まず
違和感を感じますし、学術的なコジツケをして、自分の学問に一般的な興味を引くためにそういう
ことをするというならまだしも、大マジメに、政治や宗教、経済の状況について、AKB48になぞら
えて語るということで、読んでいるうちに段々と気分が悪くなってきてしまいました。

 この人たちに言わせると、「握手会」に行ってないからそういうことを言うんだ、と言われるかも
しれませんが、ちょっと理解の外です。

 この本の中で、AKB48と宗教の類似性について取り上げられていましたが、確かにこういう人たち
を生み出す、という意味では、宗教と類似の効果があるのかもしれません。

 決して、批判をしようというつもりはありませんが、ちょっと生理的にこういうのダメかも…