脳に悪い7つの習慣/林成之

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)

 以前、『ビジネス<勝負脳> (ベスト新書)』を紹介した、脳外科医の林先生
の著書です。

 この本では、脳の仕組みから鑑みて、これをずっとやっているとやがて
脳の機能が低下していくリスクのある7つの習慣を紹介しています。

 本来、脳は、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」と言う基本的
な3つの本能を持っているのですが、進化の過程で、第二の本能である、
「自己保存」と「統一・一貫性」と言うものが生まれたようです。

 林先生は、第二の本能を、脳の「クセ」とおっしゃっていますが、本来の
本能と、脳の「クセ」が矛盾してしまうことがあるようで、ついつい後者の
方をやってしまいがちなんだそうです。

 ただ、この本で紹介されている7つの習慣を、脳にとって悪いことだ、と
認識するだけで、これらの行動を回避することができる、と林先生はおっし
ゃっておられます。

 ただ、これらの習慣って、親だったりとか上司とかに割りと押し付けられる
ことも多いので、逆の立場としては、、こういうことを子供や部下にやって
はいけない、と言う意味でも示唆に富んだ内容です。

 まあ、言ってみれば快活に生きる、ということなんでしょうけど、生活に
充実感がないと感じている人は、この本を手にとって見て、ささいなことか
らでも始めてみてはいかがでしょうか!?