「知」のスピードが壁を破る/平尾誠二

 先日、ラグビー日本代表が、ウェールズ代表に勝ち、初めてテストマッチ
ヨーロッパの伝統国を破ると言う快挙を成し遂げました(ワタクシもその場に
居合わせました!!)が、長い道のりでしたねえ…

 で、この本は平尾氏が1999年のウェールズW杯でなすすべなく3連敗した
後に出版された本です。

 このW杯では、元オールブラックス2名を含む、ニュージーランド出身の
選手3名をチームに加え、チェリーブラックスと揶揄されたのですが、それ
でも惨敗を喫して、どうやったら勝てるんだろうと途方にくれた記憶があり
ます。

 まあ、そういう感慨を読んでるうちに思い起こしたのですが、だからと言
って、平尾監督のチームビルディングが良くなかったかというと、全く逆で
セレクションの方向性や、選手のモチベーション管理を含めたチームマネジ
メントはかなり先進的なことを行なっていたことが伺えます。

 ただ、この頃の日本代表にそういうことを浸透させる土壌がなかったん
ですかねえ…

 本の感想というよりも、ラグビーの話ばかりになってしまいますが、
エディー・ジョーンズ率いる日本代表には大いに期待したいですね。