- 作者: 名良橋晃
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: 新書
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フランスW杯時の日本代表、全盛期の鹿島アントラーズで不動の右サイド
バックを務めた名良橋さんによるサイドバック論です。
まあ、最初の感想と言うのが、こんなマニアックなことにフォーカスした
本が、メジャーな出版社から新書で出るってところに、日本におけるサッカー
の文化的な地位も向上したな、と感慨深い想いがした、ということです。
名良橋さんの選手としての全盛期は、ある意味、サイドバックの位置づけ
の過渡期にあったといいます。
というのも、あくまでもサイド「バック」であって、守備がほとんどの
タスクだったのが、名良橋さんによると、現在では、バルサみたいな攻撃的
なチームだと、攻撃:守備の割合が7:3くらいになりかねない、という
ことで、求められる役割がここ10年くらいで格段に増えたそうです。
しかも、戦術的な重要性も増しているということで、高度な戦術眼まで
求められるようになっているようです。
こういうサッカー本だと、戦術的なことが取り上げられることが多いと
思うのですが、この本では、名良橋さんのトッププレイヤーとして活躍した
からこそ可能なことが盛り込まれていて、非常に興味深い内容になってい
ます。