先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術/西村行功

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

 企業での経営計画の手法を個人にも適用してみよう、といった感じの
先を見通すための手法についての本です。

 冒頭に10年前に、自分が現在どんな感じになっていると思ってました
か?ということを思い出させるような問いがあったのですが、実際結構
10年前に思い描いていた自分と現在の自分には小さくない違いがあるも
んですね。

 それは、10年前にはただ単に想像していただけで、どうなるかという
ことを「考えた」わけではないことも原因の一つだとおっしゃいます。

 ということで、10年後の自分を「考える」ために、

・モノゴトをつなげて考える「つながり思考力」
・つながりをもとに未来を思考する「先読み力」
・修正を前提に決断する「一歩を踏み出す行動力」

が必要だということです。

 特に、一見あんまり関係の無さそうなことについて、何らかの「つな
がり」を見出す考え方というのがすべての始まりとなるようで、そうい
う思考のクセをつけることによって、未来への思考、またそれを元にし
た行動につながるようで、とりあえず、そういう思考癖だけでもつけよ
うかな、という気にさせられる本です。