勝つ組織/佐々木則夫、山本昌邦

 なでしこジャパンの佐々木監督と、アテネ五輪サッカー監督&
日韓W杯のコーチであった山本さんの対談本です。

 と言いながら、ほとんどは佐々木監督のマネジメントの秘訣
を山本さんが、インタビューワーとして聞くという感じの、ホン
トにそれでいいの、山本さん?といった感じの企画です。(増し
てや、佐々木さんと山本さんって同期で長い付き合いらしいのに、
佐々木さん、山本さんって…)

 まあ、多くの本で佐々木監督のマネジメントの素晴らしさと
いうことが語られていて、このブログでも何冊か、なでしこ関連
の本を紹介してきたんですが、この本でも、親しい山本さんが
聞くからか、新しい発見があります。

 一つ印象的だったのが、佐々木さんのすごいところというのが、
「部下」である選手に対して、「過ちを認めて謝る」ことに全く
躊躇がない、ということでしょうか。

 だからこそ民主的な組織が出来上がり、選手自身もどうしたら
いいのかということについて、自律的に考えるようになるという
ことのようです。

 いよいよ来年W杯連覇に挑むわけですが、また組織を活性化
させて、偉業を達成してもらいたいものですね。