あたらしい働き方/本田直之

あたらしい働き方

あたらしい働き方

 本田さんはこれまでも、いろんなライフスタイルについて提唱されて
来ましたが、この本では、顕著な生産性を上げている会社を中心に、今
からの世の中で、社員が成果を上げることができて、引いては会社も利
益率を向上させうるような、「働き方」について紹介されています。

 だからといって、「お気楽」に働けるようなところではなく、それな
りに条件のいいところで働くということで、競争率も激しくなり、成果
がでなければはじき出されるようなキビシサもあるのですが、それでも
自分らしく、十全に成果を上げることができるような環境を求めて、会
社がそれに応えることで、Win-Winの関係を築けるのではないか、という
のが本田さんの考えのようです。

 そのために、会社としては如何に社員が利益を上げることに集中でき
るように環境を整えるか、ということに留意する必要がありますし、
ちょっとくらい経費をかけても、それだけのリターンの見込めることには
積極的に投資していくべきだ、ということです。

 社員の側も、自分なりに自分が成果を上げられることをしっかりと会社
に主張して、その上で責任を果たす必要がある、ということで、お互いに
「プロ」としての権利と責任を果たすということのようです。