ことの次第/倉敷保雄

ことの次第

ことの次第

 先日、山本さんとの対談を紹介した、ヨーロッパを中心に、サッカーの
実況をされている倉敷さんの著書です。

 『フットボーリスタ』に連載されているエッセイなんだそうですが、サ
ッカー一色というよりも、サッカーとその周辺の文化的な側面を描写した
っていう感じでしょうか?

 2007/08〜2011/12シーズンにかけてのエッセイなのですが、ホンの5年
位なのに、サッカーの世界の移り変わりの激しさと言ったら…

 何気なく、その当時のチームについて、メンバーを特徴を描写しながら
説明しているのですが、うっかりチーム名を見逃してしまうと、どこの
チームのことを言っているのかわけがわからなくなるくらい、それぞれの
メンバーが散り散りバラバラになっていて…

 以前、別の本の時にも似たことを言いましたが、ヨーロッパや南米だ
とサッカーは労働者階級のものですが、日本では、ちょっとスノビズム
の匂いがするというか、サッカーをテーマにしたエッセイだと、ちょっと
知的な香りがするのが、興味深いところですね。