- 作者: 徳永尊信,北健一郎
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2014/04
- メディア: 単行本
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W杯のテレビ観戦に向けて、サッカー本を読みこんでいますが、
特に、試合の見方のポイントに関する本を重点的に読んでいますが、
この本もその一環です。
そのテの本って、書かれている人が元プレーヤーだったり、監督
経験のある人だったり、戦略のアナリスト的なことをされている方
だったりするのですが、この本は指導者をされている方がメインで
書かれている本であり、だからなのか、すごくポイントが簡潔で、
しかも噛み砕くような解説が、非常に理解しやすかったです。
特に冒頭で、ポゼッションを主体としたチームとカウンターを
主体としたサッカーの違いということで、前者が「人から人へ」
のパスを主体としているの対し、後者は、「人からスペースへ」
のパスを主体としている、ということなのですが、ここまで明確
に、わかりやすく両者の違いを描写しているのを見たことがあり
ません。
あとは、各ポジションごとの選手の特徴に基づいた視点だと
か、試合の進め方で、自分のチームの特徴を出そうとするタイプ
なのか、相手の良さを消そうとするタイプなのか、という視点、
試合の流れがどうくる、といったことの見方についても、専門
用語は使うんだけど、こういう場面で、こういう風になっている
状態のことですよ、という解説もあって、ワタクシのレベルに
とって、非常に有益な解説書でした。