ビジネスマンは35歳で一度死ぬ/鉢嶺登

ビジネスマンは35歳で一度死ぬ

ビジネスマンは35歳で一度死ぬ

 オプトという会社を立ち上げられた方の本なのです。

 ちょっと挑発的なタイトルですが、これはビジネスマンが転職市場におい
て、35歳を境に価値がなくなってしまう、ということを指しているよう
です。

 企業、特に大企業では、個人がいかに努力をしても、成果というのはある
一定の範囲に収まるようにデザインされており、そうなると、個人もそれな
りの努力しかしなくなるということを聞いて、著者が痛くショックを受けて、
日本の国として大きな損失だ、と感じたことが紹介されています。

 それに反して、ベンチャー企業では、常に前進の努力をしていかないと、
会社の存亡の危機に陥る可能性もあります。

 ということで、35歳以降も市場で求められるような人材でいるために、
企業の一員でいたとしても、起業家のようなつもりで取り組むことが必要
だということです。

 ひいては、そういうことが日本経済のベースの部分の底上げになるのか
も知れません。