目のつけどころ/山田真哉

目のつけどころ

目のつけどころ

 会議とかで、あーそういう見方があったか!!みたいな視点を提示されて、
議論の流れが180度ひっくり返ってしまったことってありませんか?

 副題というか、タイトルの続きにもありますが、モノをみる視点がまずけ
ればいくら立派な論理で組み立てても、入り口が間違っていることになるの
で、全く成果が現れません

 そういうことについて、山田さんは、

  説得力 = 目のつけどころ × 手段 × 権力

という数式を紹介されていて、いくら権力があって、手段がよくても、目の
つけどころがゼロであれば、説得力もゼロになってしまうということです。

 目のつけどころって、才能みたいに感じますが、山田さんによると、それ
もトレーニングによって向上させることができるということで、まずは、
できるだけ多くの視点を持つことだ、とおっしゃっていて、どうしても一面
的にしかモノを見られない人のために、違った側面からモノを見るためのヒ
ントを多々紹介されています。

 そのあと、その視点のアイデアの落とし込みなんかも紹介されていますが、
「目のつけどころ」という主題もあってか、「目のつけどころ」の説明ほど
のキレはないですが、「目のつけどころ」だけで十分価値の高い本です。