センスの磨き方/トミタ・ジュン

センスの磨き方

センスの磨き方

 フツーに文系の大学生をしていたにも関わらず、ジム・ジャームッシュ
の『パーマネント・バケーション』に感銘を受けた挙句、芸大に入り直し
て、デザイナーとなられた方の本です。

 トミタさんによると、センスと言うのは、生まれつきのものだと思われ
がちですが、車の運転と同じで、学べば誰でも身につくものだとおっしゃ
っています。

 しかも、センスを磨けば、努力しなくても成功することも可能とまで
おっしゃっています。

 センスを磨くというのは、この本を読んでいると、多くの人があまり
疑問を抱かずについついやっていることに、その意義を考え、どうやれ
ば、センスを向上できるのか、ということをいつも考えていくことなの
かな、という気がします。

 そういう日々の惰性でやってしまっていることを、トミタさんからの
質問というカタチで、ちゃんと考えてやってますか?ということを問い
かけています。

 世間で「カッコいい」とされていることをただ取り入れるだけでは、
「自分」がなくなってしまいますし、だからいって無頓着になると、
どんどんセンスがなくなっていく、だからその辺りのバランスをギリギ
リまで追い求める姿勢こそが、「センス」なんでしょうね。