幸福論/クルム伊達公子

幸福論 (PHP新書 945)

幸福論 (PHP新書 945)

 今や、日本スポーツ界のレジェンドの一人、クルム伊達公子さんの
「幸福」に生きるヒントです。

 現在、2度目の現役生活を送っておられるのですが、37歳で復帰さ
れてから、既に7シーズン目に突入して、今なおグランドスラム大会
にストレートインできるランキングを保っておられます。

 25歳の時に、ほとんどバーンアウトするような形で現役を去った
伊達さんがどうやって、復帰以後、自分のペースで現役生活を送る
ことができているか、それを含めた人生を楽しむことができている
か、ということがメインテーマなのですが、やっぱりそれは、1度目
の現役引退と、結婚が大きなターニングポイントだったようです。

 伊達さんは結構突き詰める生活のようで、1度目の引退の時は、
これ以上張り詰めることができない、という状態になってしまった
ということだそうですが、その時の経験を踏まえているのと、旦那さ
んの自然体のスタンスに大きな影響を受けたようです。

 現役に復帰するときも、「やりたいことがあって、それをできる
才能があるのに、やらないというのは有り得ない」という旦那様の
言葉が背中を押したようです。

 その後の現役生活で、旦那様とのすれ違いに悩まれた時期もある
ようですが、その後も、二人の自然の流れに身を任せるといったスタ
ンスが幸せをもたらしているようですが、なかなかその境地に至る
のは、ワタクシには、まだ難しいようです…