- 作者: 吉本佳生
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/01/11
- メディア: 新書
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『スタバではグランデを買え!―価格と生活の経済学 (ちくま文庫)』等の
経済や商売のカラクリに関する著書で知られる吉本さんの著書です。
この本も、特に価格設定の背景の事情等を紹介した本なのですが、これ
がなかなか侮り難い内容です。
価格設定の根拠を紹介する本では、吉本さんご自身のこれまでの著書を
含めて、裁定取引だとか、経験曲線の効果だとか、経済学にある程度以上
マジメに取り組んだ人だったら、「あー、あのことね…」と裏側が透けて
見えるような内容が多かったのですが、この本は、事業主の意図なんかも
絡めた、相当深い内容になっています。
この本は、価格設定に関する売り手側の意図を、一問一答形式で質問&
回答というカタチの構成になっているのですが、ワタクシもそのテの本を
いろいろと読んでますので、そういうのは、大体分かるつもりだったので
すが、この本の設問には、多く見積もっても2割程度しか正答に至ることが
できませんでした。
ということで、そういう価格設定のカラクリとかを知りたい人には、
ちょっとマニアックですが、決定版なのかもしれませんよ。