王さんに抱かれたい/テリー伊藤

王さんに抱かれたい (ゴマ文庫)

王さんに抱かれたい (ゴマ文庫)

 「天才ディレクター」テリー伊藤による、王貞治礼賛の本です。

 王さんというと、「記録の王、記憶の長嶋」とひと頃言われたよう
に、輝かしい実績に比較すると、賞賛される度合いが少ないんじゃな
いか、と誰もが思われているような気がします。

 そういった王さんの再評価、というか、もうちょっとちゃんと、
王さんを讃えよう!という本です。

 テリーさんだけに、ちょっと茶かしたような内容が気にはなるので
すが、王さんへの愛は確実に感じます。

 でも、この本で描かれている王さんの人となりを知るにつけ、確か
にもっと讃えられてしかるべきなんでしょうけど、奥ゆかしい王さん
にとっては、今となっては、長嶋さんがいてくれたおかげで、居心地
のよい称賛の受け具合になったんじゃないか、とも思えてしまいます。