先日、『雑談接客で売上5倍! (アスカビジネス)』を紹介した、山形新幹
線の伝説の車内販売員の方の著書です。
『雑談接客で売上5倍! (アスカビジネス)』がやたら理論に傾いてて、ち
ょっと食傷気味だったのですが、こちらの方は具体的なエピソードもふん
だんに盛込まれていて、楽しい読み物となっています。
それにしても、新幹線の車内販売っていうのは、言ってみれば最小単位
の企業体であり、茂木さんの「売り方」には、様々なマーケティングの
要素が凝縮されていることに驚きます。
まずは、状況に応じて、あの小さなワゴンの中に積み込み商品を考える
ところも販売員の裁量だということで、気候や季節、想定される客層など
様々なことを考慮して、販売機会を逃すことなくかつ、生鮮品の売れ残り
をなくすようギリギリのところを狙っているようです。
後は、お客さんの声のかけ方や販売の対応など、ホントに細かい配慮を
されています。
これって、どうやって身につけたんでしょうねえ…ホントにマーケティ
ングのお手本のようなことを実践されていることに驚きます。