笑日韓論/水野俊平

 

笑日韓論 (フォレスト2545新書)

笑日韓論 (フォレスト2545新書)

 

 

 昨今、日韓関係の悪化につれて、在特会によるヘイトスピーチ
や数々の嫌韓本のヒットなど、韓国に敵対するスタンスが跋扈し
ています。

 個人的には、ただただ相手のことを非難するスタンスに組する
つもりはないので、この手の本とは距離を置いているのですが、
先日受講した『世界で戦える人材の条件』の著者、
渥美先生のセミナーで、そういう本も一読すべきだというアドバ
イスをいただいて、一番バランスが取れていそうなものを見繕っ
て手に取ってみました。

 趣旨としては、嫌韓反日を笑いとばそう!ということのよう
なのですが、韓国を題材にして文筆活動を続けられている著者と
して、日本にも韓国にもつけない、という意味で、バランスを取
られているのですが、なんというか、どっちつかずというか、と
らえどころのないモノになってしまっているのが残念です。

 でも、忘れてはいけないこととして、韓国側から見ての「四大
問題」-竹島(独島)の領有問題、靖国神社参拝問題、歴史教科
書問題、従軍慰安婦問題-について、いわゆる“落としどころ”
というのは、存在しなくて、韓国人にとっては、0か100なのだ
ということと、かつて侵略を受けた国を憧憬するというお人好し
な国は日本だけなんだ、ということです。

 やっぱり、日韓関係に関する本を読むのは、ツライなあ…