福島さんにしては、めずらしく実務的な本なんで、初期の
作品なのかな、と思いきや、2013年の出版…意外なのですが、
福島さんのプレゼン本と聞くと、期待が高まります。
福島さんは、就職した会社を一日で辞めて、自分がやりた
いことをやるために、話を聞いてくれる人に食らいついて、
最初は、全く相手にしてくれなかった人をも、最後には振り
向かせたということを以前の作品でも語られています。
プレゼンと言うと、自分たちのウリだったり、聞き手の
メリットを訴求して…的なアプローチをしますが、そういう
風に相手を“説得”しようとすると、聞き手は欠点探しを
始めるんだそうで、そうなると完全無欠のプレゼンなんて
なかなか無いので、袋叩きに合うか、仮に完全無欠だった
としても、聞き手に釈然としないものが残る可能性があり
ます。
だから、福島さんが推奨するプレゼンは、聞き手を自分
の「夢」に巻き込むことを目指します。
そのために、ストーリー仕立てを意識したり、映像や音
楽を使ったりと、通常のビジネスにおけるプレゼンでは
参考にしにくい部分があるのは確かなんですが、自分の
「アツイ想い」をどうやって伝えるのか、という姿勢に
ついては、何かと参考になることが多いので、一度見てみ
ては如何でしょうか。
