リーン・スタートアップ/エリック・リース

 

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ

 

 

 多くの起業本で推奨図書として挙げらている、シリコンバレー
発の起業メソッドとして知られる、起業ノウハウを紹介した本
です。

 シリコンバレー発と言いながら、この手法はトヨタのリーン
生産方式にヒントを得たもので、起業当初であってもマネジメン
トを浸透させることで、よりイノベーションが起こりやすくする
ための考え方です。

 まず起業においては、
・自分たちが解決しようとしている問題に消費者は気づ
 いているか?
・解決策があれば消費者はそれを買うか?
・我々から買ってくれるか?
・その問題の解決策を我々は用意できるか?
という手順で、自分たちの起業ネタの有効性を確認していくと
言うことですが、その過程で、外に出せる最低限の機能をもつ
製品をいち早く市場に送り出して、アーリーアダプターと言わ
れる先進的な顧客に試してもらい、その結果をどんどん製品に
フィードバックしていくカタチで、ターゲット顧客のニーズに
合う製品を作り上げていこうという考え方です。

 ある程度、自分たちの製品が市場に受け入れられてからも、
“構築-計測-学習”というフィードバックのプロセスを回し
続けることによって、ニーズや市場の変化に敏感に対応できる
体制を作ることも重要だと述べられています。

 ついつい起業となると、自らの理想に向けて突っ走ってしま
いがちですが、やはり買い手があってこその“イノベーション
でもありますし、予想外に大きな市場を見出すこともあるよう
で、市場ニーズへの意識って、やっぱり大きくモノを言うんで
すね。