明日の広告/佐藤尚之

 

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
 

 

 先日、さとなおさんこと、佐藤尚之さんの本業シリーズの
第3弾『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)

を紹介しましたが、第一弾を紹介していなかったようです…

実は、同じことを第2弾の『明日のコミュニケーション』を
紹介した時にも書いていたりして…

 『明日のプランニング』に先立つこと、8年…あまりにも
劇的に状況が変わっているのに、改めて驚きます。

 この時点では、LINEも無くて、Facebookも日本ではそん
なに普及していなくて、SNSをメディアとして扱う論調も
無かったと記憶しているのですが、それでも4マスと言われ
る、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの伝達力の低下が語られ
始めた頃のようです。

 それまでは、今と比較すると情報量が圧倒的に少なくて、
情報を流すことだけで、砂が水を吸い込むように吸収されて
いた部分があったということなのですが、急激な情報量の
増加により、かなり厳しい選別が行われるようになっていた
ようです。

 ということで、如何に情報の受け手に訴求するか、という
ことを扱った本なのですが、この辺りは、Webの創成期から
個人的に情報発信をして、直接受け手とのコミュニケーション
をしてきて、かつ広告のプロとしての顔を持つ、さとなおさん
ならではの、コミュニケーション・デザインの考え方が紹介
されています。

 確かに、メディアの変遷はあったものの、こういう受け手
との関係性の構築と言う意味では、逆にもっと前から、あん
まり変わっていないのかな、という気すらします。