サッカーは監督で決まる/清水英斗

 

 

 サッカーの監督について、名将の際立った資質をネタにして、
どういう能力が必要なのか、名将がどういう能力をどう活用して
結果を得ているのか、ということを考察されています。

 結果を得るのに必要な能力と言うのは、ある程度類型化できる
部分はあるのですが、そこで求められる能力をすべて兼ね備えた
監督というのは、おそらく未だかつていないはずなんですが、じ
ゃあ、自分の持つ能力をどう活用しているのか、欠けた能力を
どう補っているのか、ということを紹介されています。

 例えば、モウリーニョの戦術に関する知識、運用力というのは
抜きん出たものがあるのは、誰もが認めるところではあるんです
が、レアルにおいては、その能力が十全に活かされたわけではな
いということは、多くの人が認めるところだと、思います。

 ということで、そこで自分が持つ能力をどういう風に適用すれ
ば、限られた能力の中で最大の結果をもたらすことできるのか、
ということを考える上で、有益な本なのかもしれませせん。