サラリーマンのためのお金サバイバル術/岡本吏郎

 

サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書)

サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書)

 

 

 坂下仁さんが『妻社長』本で参考図書として挙げられていたの
で、早速に手にとって見ました。

 『妻社長』で、事業の種銭を作るのに、緊縮生活をされていた
時の参考にされたのかと思われます。

 岡本さんによると、家計の収支を合わせるためには、詰まると
ころ「支出を、収入の範囲に収めること」だと、当たり前すぎる
ことをおっしゃっていますが、なぜ敢えてこういわれるかと言え
ば、この当たり前すぎることが、周囲の影響を受けた「身の丈」
だと思ってやってしまった消費生活をしたがあまりに、守られて
いないことが多いということだからだそうです。

 特に、自宅をどうするか、保険をどうするか、と言うところに
おいて、そういうことが起こりがちだということです。

 自宅については、自分がホントにそれだけの家を買えるのか、
ということを冷静に検証することなく、持ち家を買ってしまう
ことが多いようですが、岡本さんは、すぐにわかる基準として、
月々の支払いが、給料の1/10に収まっているか?というモノを
紹介されています。(モチロン、賃貸の場合も、家賃が月収の
1/10以内である必要があります。)

 あと、保険については、明らかに備えるべきリスクを超過し
た保障を掛けてしまっていることがほとんどだということで、
その辺りを冷静に考えるだけでも、随分と収支が好転するよう
です。

 最近では、やたらと投資がもてはやされますが、それはそれ
として、この本でも投資は取り上げられてはいますが、その前
提として、ちゃんと「身の丈」を見極めて、収支を合わせるこ
との重要性をキモに銘じるべきなんでしょうね。