会社の「ウソの数字」にダマされるな!/林總

 

読む管理会計 粉飾決算編 会社の「ウソの数字」

読む管理会計 粉飾決算編 会社の「ウソの数字」

 

 

 林さんの十八番である、会計をストーリー仕立てで語る本で、
“会計課長団達也”というシリーズものらしいです。

 その団達也が、恩師の導きに従って入社した会社で、会社を
食物にしようとする寄生虫と対峙して、そのやり口を見破り、
ついには退治してしまう、というものです。

 この本の中では、団達也曰く、ビジネススクールで学ぶとい
う「典型的な」粉飾決算の手法を用いて私腹を肥やすことが
描かれているのですが、現場の会計では、典型的な手段であっ
ても、不正会計を見破るというのは、そう簡単なことではない
ようです。

 特に、支払い担当者や取引先を抱き込むと、証拠隠滅が巧み
にできるようで、恐ろしい限りです。

 こういう本を読んで、そういうやり口を数多く学ぶというの
が、ひとつの防衛手段になるのかもしれませんが…