失敗しようがない華僑の起業ノート/大城太

 

失敗のしようがない 華僑の起業ノート

失敗のしようがない 華僑の起業ノート

 

 

 先日、『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』を紹介した起業家の大城さんの起業本です。

 前の本を紹介した際に、華僑のビジネスの進め方のスピード感についてお話ししましたが、そのスピード感を生み出す秘訣がこの本でも語られます。

 日本だと起業って、リスク回避の意味もあって、少人数でスモールスタートを志向する傾向が強いように思われますが、華僑は起業も分業だと考える傾向が強いようです。

 その分業と言うのが、

  ・アイデアを出す人
  ・お金を出す人
  ・作業をする人

ということだそうです。

 なぜそういう分業をするのかと言うと、単純に起業の成功確率が高まるからということのようなのですが、逆になぜ分業をしないと成功しないか、というと、この3つはお互い相反する要素があるということで、3つのうち2つ以上を一人で兼ねると、その人のキャラによってどっちかに寄ってしまってバランスを崩し、スムーズにビジネスが回らなくなる可能性が高いということです。

 スピード感の話で言うと、「アイデアを出す人」たる起業家が「作業」をしてしまうと、せっかくいい事業のアイデアがあったとしても、目の前の「作業」に追われることにより、その事業を進めていくための思考のための時間が少なくなり、ビジネスを軌道に乗せるスピードが遅くなってしまうわけです。

 と言った具合で、この3つは何とかして分業するようにということで成功確率が高まるようです。

 その他にも、人との付き合い方やおカネの使い方など、起業に纏わる「華僑」の成功法則が満載なので、起業家の方は是非とも一読の程を!