会社を辞めるのは怖くない/江上剛

 

会社を辞めるのは怖くない (幻冬舎新書)

会社を辞めるのは怖くない (幻冬舎新書)

 

 

 元銀行マンの作家、江上さんのエッセイというか、悩める元同胞に向けたメッセージです。

 ただ、この本は、ある程度のキャリアを積んでこられて、もうすぐリタイアを迎える人がターゲットになっているので要注意です。

 そういうある程度のキャリアを積んでこられた人は、守るものも多くなっていて、退職や役職定年なんかで、それをすべて引っぺがされることに恐怖を覚える人が多いようで、そういう人たちに向けて、江上さんは、それってそんなに重要なことですか?それを後生大事に守ることで、他の大事なことを蔑ろにしていませんか、ということを問いかけています。

 見栄や体面よりも、退職後も延々と続く人生を充実させるために、勇気をもって、そう言うモノを捨てた方が得るものが多いんじゃないですか、とおっしゃているように思えます。