新進気鋭のサッカーライター清水さんの最新刊です。
最近、出版目白押しですよね。
最近、サッカーを見る目を養う本が多く出ていますし、清水さんご自身も、この本で「観戦力」シリーズの3作目となるのですが、これが圧倒的な決定版だと思いました。
どうしても、サッカーの観戦術みたいな本は、フォーメーション中心の戦術論に終始して、あんまり実際の試合の局面局面について参考になることが少ないのですが、この本は、まるごとキックオフからタイムアップまで、時間帯ごと、局面ごとにこういう風に見てみると…と言うヒントがこれでもか!と言うほど紹介されています。
これまで、機械的と言うか、原則論的な話が多かったのが、実際のゲームの進行に沿って気にしておくべき観点に従ってゲームを見ると、こんなにゲームの動きがあるのか、と目からウロコです。
例えば、ゲームは後半に行くにしたがって、想定したゲームプラン通りに行かなくなり、得点の動きが激しくなるということで、実際の試合を思い起こしてもナットクです。
サッカーの「観戦術」本は、この本1冊でいいかもしれません。