サッカーのない人生なんて!/増島みどり

 

 

 1998年フランスW杯のことは、割と活躍されていたスポーツライターで、個人的に好きなライターさんだった増島さんによる、Jリーグ15周年を迎えての、様々な立場での状況の変化を描いた本です。

 「様々な立場」ということで、元「Jリーグチェアマン」「協会キャプテン」の川渕氏を始めとして、選手、監督、コーチ、用具係、ボランティアに至るまで、様々な立場でのここ15年の変化を紹介されています。

 現在では当たり前になっている「サッカーのある日常」なんですけど、そのことで人生が大きく変わった人が少なからずおられて、さらに人生が充実していった人も多いということで、あまり普段意識はしないかも知れないんですけど、振り返ってみると、かなり革命的な変化だったんじゃないかと言う気がします。

 確かに、Jリーグができていなかったら、未だに日本代表はW杯に出ていなかったかもしれないですし、スポーツの関心がここまで多様化されていたか…とも思います。

 「100年構想」をJリーグの黎明期に聞いた時には、絵空事にしか思えなかったのが、今振り返ってみると、ひょっとしたら…と思う人も少なくないかもしれません。