おひとりさまの老後/上野千鶴子

 

おひとりさまの最期

おひとりさまの最期

 

 

 ジェンダー論で有名な上野センセイの本ですが、出口さんが、「老い」を考える上で参考になるとススメられていたので、手に取ってみました。

 よく、未婚で「適齢期」を過ぎそうな女性を捕まえて、ひとりで老後どうするの?みたいなことを言われることがあるようですが、上野センセイによると、遅かれ早かれ一人になるんだから…と、必要以上に「ひとり」を恐れる世間の風潮に疑問を呈されています。(寧ろ、ダンナが長生きし過ぎて、なかなか「ひとり」になれなくて、ストレスを貯めている…という側面もある、と言及されています。)

 特に女性の場合、男性に比べて社交的な傾向が強いので、ずっと「ひとり」でいる訳ではなくて、ちゃんと周囲とコミュニケーションを取るときにはとって、メリハリをつけていて、「一人で寂しいでしょ?」って、「余計なお世話よ!」という側面もあるようです。

 ただ、何かがあった時のための準備は周到にしておくべきだということで、「何かがあった時に」できるだけ短期間で発見されるように、とか葬式代を容易しておくなどの準備をしておくことで、「おひとりさま」を堪能しましょう!と言うことです。