ロジカル・コミュニケーション/安田正

 

ロジカル・コミュニケーション

ロジカル・コミュニケーション

 

 

 日本人に向けた「理解してもらいやすい話し方」に関する本です。

 海外進出をするビジネスパーソンに英語を教えることをビジネスにされている安田さんらしく、主に海外でコミュニケーションをしないといけない人が、メインのターゲットとなっています。

 日本人は、何らかのコミュニケーションをする際に、基本的には「理解してもらえる」ことを前提に話をする傾向が強いのですが、グローバルの場、特に欧米、その中でも特にアメリカでは、基本に「理解してもらえない」ことを前提に話をするという違いがあって、特に説得や説明等の際には、周到な理論武装と話の組み立てを行ってから話をする、ということが多いようです。

 そういった特性を意識した上で、特に海外で話をする際に、「話の設計図」を用意した上で、対応するということで対応することで、理解度を格段に向上させる方法論について紹介されています。

 これもちょっとした意識の問題なんで、この本の方法論をアタマの片隅で意識しているだけでも、仮に日本人を相手にする場合であっても、コミュニケーションスキルの向上が図れるということです。

 グローバルって言うと、日本では語学ばかりが取りざたされますが、実はコッチを向上させる方が重要なんじゃないかとワタクシは思うんですけどね…