女子大生が立ち上げたプロスポーツのビジネス戦略ストーリー/渡辺保

 

 

 新潟経営大学の学長で、スポーツ経営を専門にされている方が書かれた本で、女子大生が、剣道をベースにした架空の新しい競技のプロリーグを立ち上げる過程を、ストーリー仕立てで描いた本です。

 まあ、現実にそんなにうまく行くわけないやん!と言うツッコミを入れたくなる向きもあるでしょうが、あるスポーツでプロリーグを運営するのに必要な要素と言うのを、事業面や手続面など、場面設定自体に荒唐無稽感は付きまとうものの、考慮すべき観点は非常に実務的で、スポーツビジネスの実務面が端的に理解できるので、スポーツビジネスに興味のある人は、萌え系の装丁に惑わされずに一読してみてください。

 本格的なスポーツビジネスとまでは行かなくても、こういうカタチでマイナースポーツの振興を考えてみると、この国のスポーツ文化もちょっと変わるんじゃないか、とこの本を読んでて感じました。